| 青森県六ヶ所村の「むつ小川原国家石油備蓄基地」 |
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は10日、国際エネルギー機関(IEA)が臨時会合を開き、過去最大規模の石油備蓄の放出を提案したと伝えた。米国やイスラエルによるイラン攻撃を受け、世界で懸念が強まる原油の供給不安を早期に沈めたい考えだ。
11日に採決する見込みだが、1か国でも反対すれば計画は遅れる可能性があるという。
欧米やアジアなどの石油消費国が加盟するIEAは2022年、ロシアによるウクライナ侵略に際しても、1億8000万バレル超の協調放出を実施した。今回は、これを上回るとみられる。
イラン攻撃を巡っては、原油供給網の要衝であるホルムズ海峡が封鎖状態に陥り、市場の混乱が続く。
ニューヨーク原油先物市場で、代表的な指標となるテキサス産軽質油(WTI)の4月渡し価格は、攻撃開始後に急騰。今月8日には一時、1バレル=119ドル台をつけた。100ドルを超えたのは22年7月以来、約3年8か月ぶりだった。
足元では80ドル台まで下落しているものの、激しい値動きとなっており、IEAや先進7か国(G7)が沈静化に向けて協議を進めている。