2013年~15年頃に導入のピークを迎えた太陽光発電

 「太陽光パネルを安く処理してくれということで、リユース品という形にしているが、実際は海外に流れている」

エネルギー業界のある関係者はそう声を潜める。関係者が指摘するのは「廃棄パネルの偽装輸出」だ。

土砂災害などによる故障、あるいはより性能のよいパネルへの置き換え(リパワリング)で不要となる太陽光パネルは原則、産業廃棄物として処理する必要がある。パネルにはカドミウムや鉛といった有害物質が含まれる。

その廃棄パネルが使用可能な中古品(リユース)という形をとって途上国に輸出され、現地で廃棄されるという事象が起きているというのだ。

2030年代半ば以降に太陽光パネルの廃棄が急拡大することを見据え、政府はパネルのリサイクル義務化に向けて動きを本格化させており、今国会に法案を提出している。だが、海外へと逃れる道が塞がっていないのなら、いくらリサイクル義務化を強めても効果はない。