カナダ第3の航空会社であるポーター航空は、今夏から大規模改修を終えた モントリオール・メトロポリタン空港(旧サン=ユベール空港) を拠点に、12路線を新たに就航させる計画を発表した。同社は5億ドル規模の投資を進めており、競争が激しい国内市場で存在感を高める狙いがある。

トロントに本社を置くポーター航空は火曜日、同空港から バンクーバー、カルガリー、ウィニペグ、トロント(ピアソン空港とビリー・ビショップ空港の両方)、ハリファックス、セントジョンズ(ニューファンドランド・ラブラドール州) などへの便を運航すると発表した。 同空港はこれまで地域便、貨物便、訓練飛行が中心だった。

新路線は 6月15日 に開始され、週 138便 を運航する予定。年間400万人の旅客処理能力を持ち、モントリオール中心部から車で約20分のロングイユに位置することから、トルドー国際空港に代わる利便性の高い選択肢となる。なお、ポーター航空はトルドー空港からも1日約15便を継続運航する。

ポーター航空のマイケル・デルースCEOは、新ターミナルについて「ビリー・ビショップ空港の強化版のような存在だ」と述べた。 同空港はポーター航空が保有する 52機のジェット機 に対応できる点も特徴で、短い滑走路のためターボプロップ機しか運用できないビリー・ビショップ空港とは異なる。

デルース氏は「モントリオール圏の住民の半数は、この空港の方が自宅に近い」とし、利便性の高さを強調した。

カナダ有数の空港へ成長する可能性

デルース氏は、メトロポリタン空港(MET)が今後2年以内にカナダ国内で10番目に利用者の多い空港になり、4年以内には7位に達するとの見通しを示した。

同空港の再開発には、ポーター航空とマッコーリー・インフラストラクチャー・パートナーズが共同出資する YHUインフラパートナーズ が 4億ドル超 を投じており、当初見込みの約2倍に膨らんでいる。空港敷地内にはホテル建設計画も進んでいる。

依然として残る課題

ただし、課題もある。

・同空港は 国内線のみ運航可能 で、地域内で国際線を運航できる空港は1つに限るという排他的規定がある。 ・イラン情勢に伴う燃料価格の高騰により、ポーター航空は火曜日、ポイント利用予約に対する燃油サーチャージ導入を発表した。 ・米国との貿易摩擦により、カナダ—米国間の需要が落ち込んでいる。これはポーター航空が国際線拡大を見据えて機材を増強していた時期と重なり、影響が大きい。

ポーター航空は2006年にロバート・デルース氏(現会長)が創業し、トロント中心部に近いビリー・ビショップ空港を拠点に成長してきた。