マレーシアでは、早ければ来週にも野菜価格が大幅に上昇する可能性があると農家団体が警告している。中東情勢の悪化による燃料価格の高騰が国内の農業コストに波及し始めているためだ。

キャメロン・ハイランド・マレー農家協会のサイド・アブドゥル・ラーマン会長は、 「野菜価格は短期間で最大50%上昇し、その後30%程度の上昇幅で落ち着く可能性がある」 と述べ、1〜2週間以内に値上がりが始まるとの見通しを示した。

会長によると、肥料とディーゼル燃料の価格上昇が主因で、農機、発電機、輸送コストが急増しているという。

中東情勢が燃料価格を押し上げ、生活必需品に影響

特にホルムズ海峡をめぐる武力衝突は、世界の燃料・物流の要衝に影響を与えており、原油価格の上昇が肥料や燃料コストを押し上げ、最終的に野菜など日用品の価格に跳ね返っている。

消費者団体は「賢い消費」を呼びかけ

マレーシア・ムスリム消費者協会のナジム・ジョハン氏は、消費者に対し賢い買い物を心がけるよう助言した。

また、家庭での水耕栽培を推奨し、ほうれん草、空心菜、マスタードグリーンなどの栽培を勧めている。 「消費者は価格に影響を与える力を持っている。比較して選べば、商人は価格を下げざるを得なくなる」と述べた。

学校やクラブ、団体でも小規模な水耕栽培を導入すれば、教育的効果も期待できるとしている。

異常高温で国内農業にも打撃

一方、国内でも異常な高温が農業に影響を及ぼしている。 ケダ州のムダ農業開発機構(MADA)区域外の水田では、灌漑不足により収穫量が落ち込んでいる。

マレーシア気象局(MetMalaysia)は、北部半島部を中心に 37〜40度 の熱波が続くと予測している。

ハリアン・メトロ紙によると、ケダ州やペルリス州の農家や漁師、住民からは、川や水源が枯れ始めているとの声が上がり、収穫減への懸念が広がっている。